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ヘッドスタンドと頸椎


ヘッドスタンドはたくさんのメリットを身体にもたらしてくれます。ですが正しいやり方で行わないと、とんでもないデメリットがあるのをご存知でしょうか?

今日は頸椎についての注意点を紹介したいと思います。

上記図の赤いところが頸椎です。頸椎は背骨の一部で首のあたりの背骨と覚えて頂ければいいと思います。

そんな頸椎の特徴は胸椎(肋骨とくっついている背骨)や腰椎(腰のあたりの背骨)に比べてとても繊細だということ。というのも他の二つに比べると頸椎は骨自体がとても小さいのですが小さいことは悪いわけではなく骨が小さい分頸椎は可動域がとても広いので人間はいろいろな方向に首を回すことができます。

さらにもう一つ特徴的なのは頸椎には他の背骨にはない特殊な構造があります。

それが環椎(頸椎一番)と軸椎(頸椎二番)の存在です。この二つを合わせて環軸関節と言います。この環軸関節の働きは頭蓋骨を回すこと。

この画像が環椎と軸椎だけを写した画像になります。

普段は頸椎の一番上にあり別名が頸椎一番と頸椎の二番

軸椎は環椎を貫通しており突起が頭蓋骨に突き刺さっています。

つまり頭蓋骨は軸椎を軸に回旋を行うことができます。

さらに環軸関節の特徴は、なんと全脊柱の中でこの部分だけ椎体間に椎間板がありません。椎間板は骨同士のクッションのようなものです。環軸関節は椎間板がないために衝撃をもろに骨が受けてしまいます。ですので一般的に脊柱の中でも比較的変位が起こりやすい部分になっています。

小さい骨ですが頭蓋骨を椎間板なしで支える頑張り屋さんなのです。

ですが何事も無理は長続きしません。ただでさえ自分の何倍もある頭蓋骨を椎間板の助けなしで支えているのです。もしヘッドスタンドを行い正しいポジションに入ることが出来なければこの関節は破壊的なダメージを受けてしまいます。

もちろん頸椎ですから神経の通り道という役割も担っています。もしその道を塞ぐような変位をしてしまえば大惨事ですよね・・・。

果たしてそこまでしてヘッドスタンドをやる意味はあるのでしょうか・・・。?

ポーズを完成させることに固執せずにプロップなどを使い安全にポーズに入ることを強く勧めます。

けっしてYoutubeなどで見てかっこいいからと真似をしてはいけません。

しっかりとした指導経験のある先生のもとで実践してください。

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