マズローの欲求段階説
長野3日目になりました。僕の泊まっている部屋の窓が東側に向いているので、朝の5時には朝日が部屋に差し込み、目覚ましなしで自然と起きることができます。
ちなみに人間は大きな音で起きるのはかなりストレスを感じるようです。人がまだ自然の中で生きていた時代には、寝ている時の大きな音は敵の襲来を意味し、副交感神経優位から一気に交感神経優位に切り替え逃げるか戦うかしなければならない緊急事態。現代では寝込みを襲われることはないかもしれませんが、現代人のDNAにもこの情報は深く刻まれているので、大きな音で起きるのはストレスがたまるのです。
長野の山奥という、自然豊かな環境でありながら、ホテルに宿泊し外敵に襲われる心配もなく安全が保障され、朝日と鳥の鳴き声で起きられるという、自然と現代のいいとこ取りな贅沢を味わっています。
さて、人間には欲求に段階があることをご存知でしょうか?
これは心理学者のアブラハム。マズローが人間とは自己実現に向かって絶えず成長する
生き物である、と仮定したもので、人間の欲求を5段階で説明したものです。
上に行けば行くほど高次の欲求になっていきます。
下のほうから。
・生理的欲求 寝たい 食べたい などの生理的な欲求
・安全の欲求 敵に襲われることなく、安全に過ごしたいという欲求
・所属と愛の欲求 なにかの組織に所属したい、愛されたいという欲求
・承認の欲求 自分という存在を認めてほしいという欲求
・自己実現の欲求 成長し、自分が理想とする状態になりたいという欲求
ちなみに、僕が朝に感じた幸せは生理的な欲求と安全の欲求を満たせたいたからでしょう。もし、僕の宿泊先がホテルではなく、長野の森の中で、クマの息遣いが聞こえるような環境では、ヨガをしたりブログを書こうなどとは思いません。
一刻でも早く、安全な場所に身を置き、食料を確保して生き抜こうということで頭がいっぱいのはずです。生理的欲求と安全の欲求という、物質的欲求を満たすことができて、はじめて高次の精神的欲求を満たそうと思えるわけです。
現代の日本で物が売れなくなっているのは、低次の欲求はほぼ解消されているからと言われています。たしかに、日本で餓死したり、安全が保障されていないという環境は想像しにくいですね。物資的欲求を満たす物は溢れかえっているため、緊急で買う必要がなくなってきたのでしょう。
逆にライザップの、2か月で脱げる身体を目指すという商品や、短期間で英語を習得するなどの自己実現という成長欲求を満たすプログラムは高額でも売れていきます。
物質的な欲求を満たしている人は成長したいという欲求に投資を惜しまないようです。
自分がどの欲求を満たそうとしているのか自己分析してみると面白いですね。
長野の山奥でも成長欲求を追求できる環境に感謝です!!