ビビってやめちゃうか、ビビりながらやってみるか
僕はとんでもなくビビりでした。小さい頃からやっていた空手の試合では、試合前に心臓が壊れるくらい脈打っていたのを覚えています、その感覚はある程度強くなってもなくなることはなく、試合は好きなようで大嫌いでした。試合に負けて流す涙は悔し涙もあったとおもいますが、もう殴られなくてすむという安堵の涙だったのかもしれません。格闘家向いてませんね。もうとにかくビビりでした。
(⇧試合が終わってもう殴られないとわかるとこの表情)
そして大人になってからも新しいことに挑戦する時は同じくらいビビる。独立する時には心臓が口から飛び出ると本気で感じました笑
「食べていけるのか?今のまま大人しくしていれば安定した生活はできるぞ。独立を辞めるならまだ間に合うぞ」
この会話を自分の心の中で100回は繰り返しました。そして、いざ独立して100回は失敗をしました。恐れていた事や想定外の事がバンバン起こり、ある意味ではビビっていた僕は正しかったのもしれません。ですが、沢山の失敗には多くの学びがありました。
これは独立するという行動をしなければ、経験できなかった失敗たちです。
そんな僕が得た教訓は
「失敗は、挑戦することで得られる価値である」ということです。
今でも沢山の失敗をしますが、失敗をすると得をすることがほとんどです。
そもそも人間は変化を嫌う脳の構造を持っています。それは生存本能をつかさどる爬虫類脳の働きがあるからなのですが、この爬虫類脳は変化すること自体を恐れます。
「今と同じ状態が続けば生き続けることができる」
大袈裟に言えば、変化が起こることは死につながる可能性があるために、爬虫類脳は「変わるな!!」と常に指令を出してきます。
独立する時の僕の精神状態は爬虫類脳の働きのせいだったようです。ある意味脳が正常に働いている証拠ですね。
ですが、今ではこの脳のリミッターを意図的に外すことをしています。それは何故かというと、変化の過程での失敗には、とてつもない価値があることを体感して知ってきたからです。もし、僕の爬虫類脳が非常に優秀で、僕の独立を阻止していたら、僕は未だに会社員で安定した生活をしていたのでしょう。そして、経験するはずだった失敗も知らずに多くの機会を失っていたのだと思います。今考えればそのことのほうが、恐ろしいのです。
また、今の日本では変化を作り、失敗したところで余程のことがない限り死ぬことはないと思います。僕の場合、予測していた失敗や予想以上にひどい事態に陥ったこともありますが、実際にその状態になってみると、思ったほど辛くなかったということがほとんどです。失敗したところで大したダメージも受けないので、ビビってやめずにバンバン挑戦して、どんどん成長したほうが良いと思うのです。
実際に起業家や経営者の先輩方にお話を聞いてみると、
「一時期は〇〇億の借金をしてねー。大変だったたよ、わっはっは」
(僕なら心臓が宇宙まで飛び出して行きます笑)
などと明るく笑い飛ばして話してくれます。これは極端な例かもしれませんが、尊敬する先輩を見ていると再起不能な失敗とはないのかもしれません。
何事でもビビってやめるというのは、一見すると懸命な判断に感じるのかもしれませんが、実はビビりながらやってみたほうが自分自身の成長を加速させてくれます。
爬虫類脳を上手にコントロールして、理想の自分にむかってビビりながら進んでみましょう。そのうち失敗の満員御礼状態になり失敗の種が尽きたときに内側から自信が溢れでてくるかもしれません。