正しいポーズとは

最終更新: 10月20日


昨日から長野に来ています。あたり一面が緑に囲まれており、空気も澄んでいて鳥も朝から大合唱、ヨガをするには最高の環境です。 そんな中、昨日から僕のレッスンに毎回参加してくださっているご年配の女性がいまました。

その女性は初回のセッションがマンツーマンだった事もあり、自分の身体のどこに不調があるのか丁寧に教えてくださり、実際に動き始めると胡坐で座るのも難しい状態でした。 「出来ることからやりましょう」と伝え、本当に簡単な動きから少しずつ身体を動かしていきました。すると一時間のセッションの中でその女性の背骨がすっと伸び、歩く姿勢が別人のように変わったのです。ヨガの会場に来るまでは片足を不自由そうにして歩いていらっしゃいましたが、帰る時にはすっと歩いて帰られたのです。 嬉しいことに次の日には、同年代のお友達を連れて受講しに来てくださいました。 朝6:30からの朝ヨガでしたが、 「友達(初回の女性)の歩き方がまるで別人のように変わったから、朝頑張って起きてでも受けてみたくなったの」 とお連れの友達の方に言っていただけました。 僕は、マンツーマンセッションでなにか特別なことをしたわけではありません。 本当にシンプルでその方に必要な動きを行っただけです。取り入れたヨガのポーズといえばパピードックのみでしたが、それでも大きな変化を感じていただくことができたのです。 話が少し変わりますが、スタジオレッスンの時よくこんな質問を受けます。 「私のポーズは正しく出来ていますか?」「ポーズはとれていますか?」 ストイックで真面目に練習をされる方に聞かれることが多い気がするのですが 質問の真意は「ポーズの型が正しく取れているか?」という所にあると思います。 僕の尊敬する先生にこの質問をすると、毎回同じ答えが返ってきます。 「自分で感じてごらん」 これが鉄板です。これ以外の答えは聞いたことが無いくらい同じ回答になります。 ここで今一度「ヨガを誰のためにやるのか」考えてみて欲しいです。それはポーズの為や先生に認めてもらう為ではなく、100%自分自身の健康の為のはずです。 ヨガは自分が健康になる為の道具です。ポーズを実行して自分の身体に良い感覚が芽生えていればそれが100点満点なのです。答えは自分の中にあるので先生もこの答えしか言えないのだと思います。 実際に長野のヨガに参加された女性は100%自分の健康の為にヨガを取り入れてくださいました。痛ければ途中でやめるし、ストレッチが効いていて気持ちよければそこでキープしてくださいます。ですが手を抜いているわけではなく自分の身体を改善する為に一生懸命ヨガに取り組んでいただけていました。

元からヨガのポーズの型を知らなかったのもあると思いますが。ヨガのポーズの型を完成させようなどと微塵も思っていませんでしたし、ポーズに我想(エゴ)は一切なく100%自身の身体に集中してくださいました。 自分と向き合うのは多少なりともストレスを感じるものです。出来れば蓋をして見なかったことにしたいですが、目を背けたい部分にも真摯に向き合い、努力と勇気を用いて改善の方向に進めていくことで真の心身の健康に近づいていきます。 気をつけたいのは「自分と真摯に向き合うストレス」と「ポーズの型が取れないことへの自己嫌悪から来るストレス」を見分けることが出来ないとヨガが本当に苦しいものになります。ポーズの型が取れないストレスは感じる必要はありません。誰もヨガであなたを評価しませんから自分が良ければそれでよいのです。 正しいポーズというとアライメントが完璧なポーズと思われがちですが、アライメントはガイドラインにすぎません。アライメントすら道具なのです。もちろんヨガを行う上での重要な指標ですから軽視してはいけませんが縛られてガチガチになるくらいなら一度手放してみるのも面白いかもしれません。 心身は真摯に向き合えば、例えシンプルなポーズでも必ず答えてくれます。 今、あなたが本当に必要な「正しいポーズ」とはなんでしょうか。


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