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脳疲労を癒す


ヨガというとストレッチ体操のように筋肉を柔軟にし自重トレーニングや体幹トレーニングのように筋肉を付け、しなやかな身体を作り、疲れにくい【肉体】を作る為の技法であると思われがちです。

癒しをもたらすと思われているヨガですが、僕たちの疲労感の正体は筋肉から来ているのでしょうか?筋肉がしなやかで柔軟性があればそれだけで疲労感を感じることなく、無限に高い生産性をキープ出来るのでしょうか?

答えはNOです。

僕たちが感じる疲労の原因は筋肉だけにあるわけではありません。

デスクワークではほとんど筋肉は使用していませんが長時間続けて作業をすれば誰でも疲労感を感じます。実はこの疲労は脳が感じる疲労。つまり脳疲労なのです。

脳は身体全体の割合では5%しかありませんが、エネルギー消費で言えば全体の20%以上のエネルギーを消費する大食漢です。頭を使う作業を続ければさらに脳にエネルギーは消費されますから、疲れやすくなるのはイメージしやすいと思います。

逆に身体を動かすスポーツなどをして、筋肉は酷使したとしても、どこか心地の良い疲労感を感じたことはないでしょうか?

あれこれ難しいことを考えずにランニングやスイミングなどのリズム運動、得点を取ることに集中すような球技などをしていると、筋肉は酷使しても脳は一つの事に集中してあれこれ考える事がなくなるので結果的に脳は省エネ運転になることがあります。

もちろん頭をフル回転させるスポーツもありますがスポーツは瞬間的に走る、投げる、ジャンプするなどの動作に集中することが多いので結果的に脳はクリアになっていきます。

疲労の性質を理解していると自分にあった癒しを選択することが可能になります。

多くの人がやりがちなのですが、明らかな脳疲労を感じている時でも肉体疲労を癒すような行動をしてしまいます。

マッサージに行ったり、温泉に行ってボーとしたり、何もせずにベットの上でグタグダ。

これらは肉体疲労の解消としては良いかもしれませんが、脳疲労を癒すという意味では最適ではありません。

過去に休日のストレス軽減度計測をする実験があったそうですが

ストレス軽減の割合が一番低いものが、ただボーっとすること。そのあとに映画を見たり、読書をする。ストレス軽減の割合が高いものとしてスポーツをする。そして、最も効果的だったのがヨガや瞑想をするというデータがあります。

脳の構造を理解していると納得の結果なのですが、脳は常に何かを考えるような構造になっている為、一点に集中するような動作をされると他の事を考える事が出来ないようになっています。逆に自由に考え事ができる状態で放置しておくと、頼んでもいないのに沢山のことを勝手に考え始めます。

「今日のお昼は何を食べよう?」「明日はあの仕事を片付けよう」「メールまだ返信していないな。めんどくさいから後でやろう」など

休日何もしない状態で肉体は休んでいても脳は勝手に働きますから、休んでいる感覚が少なく、夜になると一日何もしなかったのに疲れが取れてないなーと感じるわけです。

脳疲労を癒そうと思ったら適度な運動やヨガでの動作や筋肉に集中して、脳の暴走を止めてあげたほうが良いと言えます。夜にゆっくりお風呂に入り質の良い睡眠を取れば適度な肉体疲労であれば癒すことも可能でしょうから肉体的な疲労はそこまで深刻なことにならないはずです。

ヨガは今まで動かしたことがない筋肉や関節を動かすので強力な集中力が必要になります。そこに同時進行で呼吸法などの技術も加わってくるので脳に他のことを考える隙を与えません。肉体の集中に慣れてくれば筋肉を動かさずとも肉体に集中するようになれる為、瞑想法などでただ座っているだけでも集中力を切らさず大脳の暴走を止めることが可能となります。

ヨガをただの柔軟自重トレーニングとして使うのは非常にもったいないことです。

肉体疲労とともに脳疲労も癒す道具として使ってみてください。


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