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腹の使い方


日本にはもともと腹の文化というものが存在していました。

日本の伝統的なものは腹について考えるきっかけを与えれくれると思います。

力強い人に共通する動きや美しい型など日本の身体操法はとても美しいです。

大人になってから様々な勉強をすることで理解が深まったものがたくさんあります。

今日はそれを紹介したいと思います。

僕が腹に興味を持ったのはまだ子供のときで、空手を始めたことがきっかけでした。

小さい時に空手の先生が丹田についてたくさんの話をしてくれました。

空手の帯を締めるのはへそから少し下、丹田を締めるように帯を巻くこと。

丹田に力が入っていないと力強い動きはできないこと。

武士が切腹するときは、丹田を切る。すると全身の力が抜けるので

介錯してもらうときに一撃で決まりやすい。などです。

当時は丹田が身体の強さにどのように関係しているのか明確にはわからなかったのですが

頭の片隅でいつも腹の使い方を気にしている自分がいました。

19歳の頃ヨガやピラティスに出会い本格的に腹について勉強するきっかけが得られました。

ヨガでもバンダ、ピラティスではパワーハウスという名前で表現していることから

これはイメージや概念ではなく、本当に存在する機関なんだと確信しました。

諸説あるのでこれは今現在の僕の答えなのですが筋肉名で言えば

●腹横筋(お腹のコルセットように覆っている筋肉)

●骨盤底筋(骨盤の底の筋肉)

●横隔膜(焼肉だとハラミです)

●多裂筋(背骨に沿って生えている筋肉)

がバランスよく協働したときに腹の強さができてくるのだと思います。

ピラティスではこれらをパワーハウスまたは内在安定筋と表現しており強化していきます。

僕もマンツーマンでクライアントさんとセッションするときはこの筋肉を働かせようにアプローチします。

何度かセッションを繰り返したクライアントさんからもらう感想は

「最近腹が据わってきた」

という言葉です。一人だったら偶然だと思うのですが

何度かセッションをうけていただくと、かなりの高確率でこの言葉をいただくので

この筋肉たちが腹の据わりに関係していると思います。

つまりこの筋肉たちを強化し意図的に使うことができ腹が据わった状態になれば

武道の達人のような動きに近づくことができるかもしれません。

達人たちは日常生活のちょっとした動きでも優雅で軽やかにみえます。

切腹の話にもどるのですが(やったことないので仮定ですよ笑)

丹田といわれる部分は腹横筋の下部です。

ここは多くの筋膜ラインの通り道ですのですし、骨盤の構造からしても力が集まりやすい箇所なので切ってしまえば力が入らなくなるのは当然なのかもしれません。

日本では武道や華道、茶道、書道や能など腹を据えて行っている達人達がたくさんいます。

じっくり観察することでなにか発見があるかもしれません!!


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