背骨のアライメントについて
ブログを書き始めてからメールや直接質問をいただくことが多くなりました。
今日は頂いた質問に答えようと思います。
頂いた質問は姿勢についてでした。
「姿勢を良くすることで健康に良いことは理解できたのですが、常によい姿勢を作ろうとすると背中が張って長くキープできません。また、気づくと猫背に戻っています。」
まず、ずばり答えからお伝えすると良い姿勢=背骨がまっすぐの状態ではありません!!
人間の身体を正面からみると背骨は確かに一直線でまっすぐなのですが
横からみるとS字のように緩いカーブを持っています。
※http://www.zyukusuiseikatu.com/2015/10/post-446.htmlより画像引用
これは人間の重たい頭を支えたり、歩くときの衝撃を分散させる為の構造で
生理的湾曲といいます。
この生理的湾曲がないと肩こり、腰痛や頭痛の原因にもなります。
ですのでこのS字カーブをなくし無理やりフラットバックな状態をつくると
筋肉は張りますし、自然な姿勢ではないので長続きしないのです。
良い姿勢とはキオツケ!!と号令がかかって軍人さんのような姿勢ではなく
上手に力が抜けた自然なS字カーブが保たれている姿勢なのです。
なんでも日本の侍はS字カーブが効率的なものだと悟り自然と脱力し
S字カーブの姿勢を取っていたのに、富国強兵で欧米の文化であった
今のキオツケ!!の号令が普及してから自然なS字カーブの文化が失われてしまったそうです。※諸説ありだそうです。